「社内勉強会は好きだが社外勉強会は嫌い」という人にあって

「社内勉強会はよく開催する。
 でも社外勉強会は何の意味があるのか分からないから行っていない。だってあれほとんど一般論で『明日からはじめるには具体的にどうすればいいのか』って話がないじゃない」

という人にあって、そのときは波風立てたくなかったので流したが、それについてつらつらと。



社内勉強会は好きだけど、社外勉強会が嫌いな人っていうのは、要するに「知識のローカライズ」する作業を嫌っているんだと思う。

野中郁次郎先生のSECIモデルにある「抽象的な形式知を個人の暗黙知に変換する」という作業があって、あれはモデル化された考えを講義などで聞いて、自分の中で落とし込んで、さらに自分の現場に展開するにはどうすればいいか、という話をさしていたように思う。



そもそも『明日からはじめるには具体的にどうすればいいのか』というのは話す側が相手のコンテクストを理解しなければいけないんだけど、それを理解するのは難しいし、金ももらわずにそこまで付き合ってくれる人はまれだから、本当に改善したいと願うなら自分でやるしかない。



私は社内勉強会を完全否定しているわけではないが、社内勉強会って要するに内輪の知識しか出てこないので、それ一辺倒だと局所最適解にとどまってしまうんじゃないかと思う。